【開封・使用レビュー】Beoplay E8 Sport

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2020年7月、とんでもない製品が発表されました!大好きなB&O(Bang & Olfusen)から、大好きなペパーミント色のワイヤレスイヤフォンが出るというのです。その名も「Beoplay E8 Sport」。ただのワイヤレスイヤフォンではなく、スポーツシーン向けに防水・汗耐性を備えていると言います。

新型コロナによる自粛生活で運動不足が重なっており、ちょうど運動を再開しようと思っていた矢先でした。私はすでに数多くのBeoplay製品を持っていますが、購入に一切の迷いはありませんでした。

というわけで、今回はBeoplay E8 Sportの開封・使用レビューをしていきます!

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Beoplay E8 Sport購入理由

購入したのは以下です。まずは購入理由を改めてまとめます!

理由1.B&Oのクリアな音質を信頼している

まずB&Oの製品であるということが何よりの条件です。どんなに良いデザインでも、音が好みでなければ使う気になれません。B&Oの音色は、BOSEなどのように低音が過度に強調されるようなことはなく、上品な鳴り方をします。特に、ウワモノ(ギターやシンセなど)やハイハット・パーカッション類の分離が綺麗で、臨場感があります。

一般的に、ワイヤレスはやはり有線に比べて音質が下がる傾向にありますが、それでもB&Oの鳴り方が好きであり、許容できる範囲だろうと信じました(今回はコロナ禍だったのもあり、店頭で試聴せずに買いました)。

理由2.デザインが良い

普段、さまざまな小物や持ち物でペパーミント系の色を選びがちな人間にとって、今回のペパーミント色(正式名称はオキシジェンブルー)の色はドツボでした。これが黒色だったら、惹かれていなかったと思います。B&Oでペパーミント系の色は滅多に出ませんので、買うしかないと思わされました。

理由3.機能的である

スポーツシーンを想定して作られた製品という点が、まさにこれから運動をしていきたいという需要とマッチしていました。使う状況や使用用途が明確だったというのも購入の決め手です。コロナ禍におけるマーケティング施策にまんまとハマったのかもしれません。

また、B&Oのイヤフォンは、全般的に自分の耳にはフィット感が100点とは言えないのですが、スポーツのような動きのあるシチュエーションにも耐えるということは、フィット感が他のものより良いかもしれないという期待もありました。

さらに、4年前くらいにワイヤレスのBeoplay H5を購入した際には、充電が4時間ぐらいしか持たず不便でした。しかし今回は、バッテリーが最大30時間はもつとのことで、1日中安心して使えそうな点も良いポイントでした。

Beoplay E8 Sport 開封の様子

まずは外箱から確認していきましょう。

マットな質感の厚い材質の箱に入っています。外箱の時点からペパーミント色が綺麗ですね。

箱の裏側です。イヤフォンがケースに収められた状態の写真と、製品の特徴がスタイリッシュに載っています。

少し重みのある箱をスーッと開封すると、このように製品が収まっています。指輪などのアクセサリーのように丁重に1つ1つが収められており、高級感があります。ここから取り出す瞬間がワクワクです。

先の写真の下側にある持ち手を引っ張って灰色の部分を持ち上げると、その下にはType-Cの充電ケーブルやイヤーピースの替え、説明書などが入っています。イヤフォンと同じペパーミント色で、テンションが上がります。

製品を取り出し、ケースに入れてみました。片手に収まるコンパクトなサイズ感で、可愛らしくもあります。このケースの背面に先の充電ケーブルをつなぎ、充電します。

撮影していたら日が暮れてきたので少し写真の色味が変わっていますが、緑系というよりは青系で、先ほどまでの写真のほうが原色に近いです。

イヤフォンのない状態です。ペパーミント色のメタリックな表面が美しいです。

ひとまず開封作業が完了です。続いてに、使い心地などをレビューしていきたいと思います!

Beoplay E8 Sportをジムで使ってみた感想

はじめにスマホとE8 Sportを接続する

まず、スマートフォン(私はiPhone11)で使用するためには、Bang & Olfusenのアプリをダウンロードし、製品を登録し、Bluetooth接続を可能にする必要があります。

基本的には、アプリが指示する通りに進めていれば完了します。ただ、私の場合はBluetooth接続の部分が何度かうまくいかず、何度か試みました。根気強くやってみてください。笑

接続が完了すると、アプリ上では音量、リスニングモード、透過度(外部の音を遮断しない度)などを操作できるようになります

また、一度登録を完了させれば、ケースからイヤフォンを取り出しただけで接続された状態になります。もしならない場合は、このアプリを開いて「E8 Sport」を選択すれば、接続されます。また、イヤフォンをオフにしたい場合は、ケースに戻せばオフになります。

この準備をしたうえで、ジムで筋トレ&ランニングマシンをしてみました。

感想1.しっかり遮音してくれる

まず、透過をオフにして、外部の音を完全に遮断していると、外部の音、たとえばジムで流れているBGMなどはほとんど聞こえません。このため、自分の聞いている音楽にしっかり集中できます。

感想2.フィット感はあるほう

筋トレで上半身を動かしたり、ランニングマシンで走ったりしても、イヤフォンが落ちてくることがありません。フィット感があるほうだと言えます。私の場合、右耳に関しては、1時間ほどトレーニングをしてもズレることさえありませんでした

左耳に関しては、右耳よりも左耳のほうがフィット感が低く、左耳に関してはたまにズレてくることはあります。その都度位置を元に戻すのですが、イヤフォンの真ん中表面の部分(B&Oのマークが描かれている面)をいじってしまうと、透過度が不意に操作されてしまうことがあります(そういう仕様です)。

透過度が完全にMAXの状態になると音楽は聞こえなくなり、外部の音を100%取り込むモードになります。突然音楽が聞こえなくなるとびっくりするので、透過をオフにし続けたい方は、側面を持ち上げるようにして装着を調整するのが良いでしょう

感想3.スマホとの接続も安定している

私はジムで小さなバッグにスマートフォンや水を入れてそばに置いていますが、一度iPhoneとE8を接続してしまえば、トレーニング中に途切れたりすることはありません。遅延や途切れなく、安定して音楽を流し続けることが出来ました。

感想4.汗をかいても不具合がない

使用してまだ1カ月ほどですが、汗などを理由に不具合は今のところ生じていません。真夏なので1年で最も汗をかいている時期ですので、さすがの汗耐性です。

総じて、ジムで使用するにはぴったりでした!正直あまり運動が好きではなく、ジムにいくのも億劫で習慣化が難しいところがありますが、E8 Sportを装着しながら運動するのが楽しみになり、以前よりもジムに行けるようになりました。

特に、ドラムンベースのBPMとランニングマシンで走るテンポが一致するので、リズムに合わせて走るのが楽しいです。健康に貢献するイヤフォンだと言えます。

Beoplay E8 Sportの音の特徴

最後に、音の特徴について述べておきます。ややマニアックな感想になりますので、興味のある人だけどうぞ!

リスニングモードによる比較

リスニングモードでは音の鳴りのバランス(イコライジング)を変えられます。私がよく聞くLiquid DnBというジャンルで聞き比べた所感を述べておきます。

最適

低音が強調されめになり、高音が少しシャリシャリします。ドラムのアタックがはっきりする感じがあります。ベースの動きも良く聞こえます。

Sport

「最適」に比べて、ベース(50Hz以下ぐらい?)がさらに強調されます。スポーツ中にEDMなどダンスミュージック系を聴きながらテンションを上げたい人には良いかもしれません。

Commute

「最適」に近い音ですが、ドンシャリ感が多少強まります。Liquid DnBだとハイハットのシャカシャカ感が気持ちよいので、このモードが結構好きです。

Clear

ドンシャリ感(低音と高音が強めに出ている感じ)よりも少しMidが持ち上がる感じがします。ベースのムンムンとした動きが少し目立たなくなります。

Podcast

その名の通り音声が目立つような設定になっているようで、ボーカルが若干前に出てきます。きっと1kHz~2kHzあたりが持ち上がっているのでしょう。

B&Oの有線ヘッドフォン(Beoplay H4)との比較

続いて、私が一番好きな音を出してくれるB&Oの有線ヘッドフォン、Beoplay H4との比較をしてみます。

eスポーツをはじめよう!編集部が所有するBeoplay H4

ハイハット・パーカッション系、空間系

H4は、高音域が聞き取りやすくアタックもはっきりしています。位置(Panの振り方)もよく分かります。

また、H4は、Pad類やボーカルなどの空間の広がり、奥行きがしっかり感じられ、リバーブの残響が消えていく細かい動きまで堪能できます。高音域が聞き取りやすいので、キラキラしたシンセ音も、星がまたたくように聞こえます。

E8 Sport(の最適モード)は、このウワモノ系の空気感の気持ちよさを引き継いでいます。横と奥に広がる感じを、H8でも味わえます。各楽器の鳴りの位置の解像度は少し落ちる感じもします。H4よりもボーカルが聞き取りやすい傾向があります。

低音系

H4は、ベースもバスドラムも出すぎていないもののしっかり聞こえます。物足りないという感じはなく、ウワモノを乗せる土台としてバランスよく存在しています。ただ、ドラムンベースという曲に対しては、低音が控えめなほうだとは思います。クラブ空間のような低音の強さを求めている方は物足りないかもしれません。ただ私はこのバランスが好きです。

E8 Sport(の最適モード)は、H4よりもベースやバスドラの鳴り(50Hz~100Hzくらい?)、タムタムの抜け感などがはっきりしています。H4よりもドンシャリ傾向にあると思います。

総合すると、E8はH4に比べて、ウワモノ系の空気感の気持ちよさを残しつつも繊細さ・解像度を少し下げて、低音の鳴りを目立たせているような印象を受けました。

以上のように、Beoplay E8 Sportは、見た目・デザインも、使い心地も、音質も、大満足なワイヤレスイヤフォンでした!個人的には買って大正解でした。イヤフォンは人によって好みがそれぞれですが、私としては、総合力が高く自信をもっておすすめできるイヤフォンです!

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