ゲーミングPCの中でとりわけ人気なのは、ゲーミングPCブランド「GALLERIA(ガレリア)」のゲーミングPCです。
GALLERIAは、2018年に日本eスポーツ連合(JeSU)の公認PCに認定されたり、高校生eスポーツ大会の公式PCとして使用されるなど、eスポーツのプロ選手から一般プレイヤーまで、幅広い人たちに愛用されています。

そんな人気ゲーミングPCであるGALLERIAには、いくつかのシリーズがあります。GALLERIAのゲーミングPCの購入を検討されている方は、どのシリーズが自分に向いてるか、悩んでいるかもしれません。
この記事では、はじめてのゲーミングPCとしてGALLERIAを買いたい方に向けて、PC初心者の方にもおすすめできるGALLERIAのゲーミングPCを紹介します!
CPUとグラフィックボードのバランスが良いモデルを選ぼう
GALLERIAには、性能や価格の異なるモデルが多く用意されています。まずは、数ある中から1つを選ぶためのポイントをお伝えしていきます。
PCの性能と価格は、PCに組み込まれたパーツによって決まります。良い性能のパーツを組み込んだPCほど、ゲームを快適にプレイできます(そして高価になります)。
PCを構成するパーツはいくつかありますが、ゲーミングPCの場合は、
・PC全体の計算処理を担当するCPU
・映像や画像の処理をするグラフィックボード(略称グラボ。ビデオカードなどとも言う)
の2つのパーツの性能が重要です。
ゲームを快適にプレイするためには、CPUとグラフィックボードの両方が高性能で、バランスが取れている必要があります。CPUかグラフィックボード、片方だけが高性能では不十分です。
Intel社とAMD社のCPUの違いは?
世界で広く使われているCPUには、Intel(インテル)社のCore i(コア・アイ)シリーズと、AMD(エーエムディー)社のRyzen(ライゼン)シリーズの2種類があります。
一般的には、Ryzenシリーズは複数の処理を同時に処理するのに向いており、Core iシリーズは1つの処理を高速に処理するのに向いていると言われています。ただし、そこまで大きな違いはないので、初心者の方はどちらを選んでも良いと筆者は考えています。
GALLERIAの4つのシリーズ
これをふまえた上で、GALLERIAについて具体的に見ていきましょう。
GALLERIAは、パソコンショップ「ドスパラ」を運営する株式会社サードウェーブが展開するオリジナルブランドです。
2020年11月現在、GALLERIAのゲーミングPCには4つのシリーズ(U Series、Z Series、X Series、R Series)があります。各シリーズの中に、組み込まれたパーツが異なる複数のモデルが用意されています。

上位のシリーズから順に並べると、
U Series>Z Series>X Series>R Series
となります。
U SeriesとZ Seriesは、よりハイスペックなシリーズとなっており、予算に余裕のある方向けです。今回の記事では、ゲーミングPC初心者や、PCに詳しくない人をメインターゲットにしているので、コスパの良いX SeriesとR Seriesを取り上げていきます。
GALLERIAを選ぶメリット・デメリット
メリット
ゲーミングPCブランドにはいくつかありますが、その中からGALLERIAを選ぶメリットとしては、次の2点が挙げられます。
・価格が安い。同じパーツを積んだゲーミングPC同士で比較すると、GALLERIAのほうが割安で手に入ります。
・パソコンショップのブランドなので、最新のパーツが組み込まれるのが早いです。
デメリット
デメリットを挙げるとしたら、ドスパラのサポート対応は、人によって評価が分かれます。大手メーカーのような懇切丁寧で品質の良いサポートを期待すると、残念な思いをすることがあるかもしれません。値段が安い分、仕方がないと言えます。
それでは、前置きはこれくらいにして、おすすめのモデル紹介に移ります!
【R Series】GTX 1660 Super搭載機種:コスパ最強な入門機

ドスパラのショップ内でも人気が高いのは、R Seriesのうち、「GTX 1660 Super」というグラフィックボードを搭載している機種です。
R Seriesは、CPUとグラフィックボードともにミドルクラスのものを採用しながら税別で10万円を切る、非常にコストパフォーマンスが高いゲーミングPCシリーズです。特に、CPUにIntelの「Core i5-10400」を搭載したモデル「RM5C-G60S」は、ドスパラのおすすめゲームPCランキング第2位にランクインしています。ドスパラも自信をもって販売している機種だと言えます。
編集部としても、10万円を切る価格で購入しやすく、CPU、メモリ、グラフィックボードなどのすべてのパーツの性能のバランスが整っており、イチオシです。一般的に家庭で利用されているディスプレイであるフルHD(解像度:1920×1080)でゲームをプレイにするのに十分なスペックです。(4Kディスプレイを使いたい方は、次に紹介するX Seriesがおすすめです)。
特にCPUにこだわりが無いのであれば、ゲーミング性能の評判が良いIntel Core i5-10400を搭載した「RM5C-G60S」が良いでしょう。もちろん、CPUはRyzen派という方に向けた、Ryzenモデル「RM5R-G60S」もあります。
(なお、モデルの名前ですが、RM5のあとがCなのがCore iシリーズ、RなのがRyzenシリーズと見分けられます)。
RM5C-G60S | RM5R-G60S | |
---|---|---|
CPU | Core i5-10400 | Ryzen 5 3500X |
グラフィックス | GeForce GTX 1660 SUPER 6GB GDDR6 | |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM | |
ストレージ | 512GB NVMe SSD | |
ベンチマーク | 6192 | 5731 |
価格 | 99,980円(税抜) |
RM5C-G60S:Intel Core i5-10400搭載
こちらはIntel製CPUを搭載したモデルです。

2020年10月時点では、Intel i5-10400モデルには、通常3千円台で販売されている「Minecraft Dungeons Hero Edition(マインクラフト ダンジョンズ ヒーロー エディション)」が同梱されており、お得です!
RM5R-G60S:AMD Ryzen 5 3500X搭載
AMD派、Ryzen派という方には「RM5R-G60S」をおすすめします。

X Series:RTX2070 Super搭載機種:ガレリアの定番モデル

先に紹介した、GTX 1660 Superを搭載したR Seriesは、一般的に家庭で利用されているディスプレイであるフルHD(解像度:1920×1080)でゲームをプレイにするには十分なスペックです。
しかし、ゲーミングディスプレイや4Kディスプレイ(解像度:3840×2160)など、より高解像度の環境でゲームをプレイしたい方には、グラフィックボードに「GeForce RTX 2070 SUPER 8GB」を搭載したX Seriesをおすすめします。
特に、Intel Core i7-10700を搭載したXA7C-R70Sは、ドスパラ自身がおすすめランキング1位としており、現在のGALLERIAの定番モデルということができます。
Fortnite(フォートナイト)やPUBG(PlayerUnknown’s Battlegrounds:パブジー)、MonsterHunter: World(モンスターハンター ワールド)など、高いパソコン性能を要するゲームを中心にプレイし、さらに4Kディスプレイを利用するとなると、RTX 2070 SUPERを搭載したX Seriesでも少し力不足です。この場合は、Z SeriesやU Seriesをご検討ください。
XA7C-R70S | XA7R-R70S | |
---|---|---|
CPU | Core i7-10700 | Ryzen 7 3700X |
グラフィックス | GeForce RTX 2070 SUPER 8GB | |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM | |
ストレージ | 512GB NVMe SSD | |
ベンチマーク | 9955 | 9924 |
価格 | 159,98 円(税抜) | 157,980円(税抜) |
XA7C-R70S:Intel Core i7-10700搭載
こちらはIntel製CPUを搭載したモデルです。

2020年10月時点では、XA7C-R70Sには通常3,960円で販売されている「Minecraft for Windows 10 Starter Collection(マインクラフト フォー ウィンドウズ テン スターター コレクション)」が同梱されており、お得です!
XA7R-R70S:Ryzen 7 3700X搭載
AMD派、Ryzen派という方には「XA7R-R70S」をおすすめします。

XA7C-R70Sにも、2020年10月時点では、通常3,960円で販売されている「Minecraft for Windows 10 Starter Collection(マインクラフト フォー ウィンドウズ テン スターター コレクション)」が同梱されており、お得です!
カスタマイズについて
最後に、購入を進めるときのカスタマイズについて補足しておきます。何をカスタマイズすべきか分からない場合は、以下の3つのポイントに気を付けて、残りの箇所は標準構成で購入するのが良いでしょう。
SSD/HDDのカスタマイズ

SSDとは記憶ドライブのことで、ゲームをインストールして保存する場所などとして使います。Windows内では「Cドライブ」として見えます。
おすすめしたモデルには、すべて512GBのSSDが搭載されています。この要領は2~3つのゲームを楽しむのであれば十分なディスク容量ですが、たくさんのゲームをインストールする予定があるのであれば、追加料金はかかりますが容量の大きなものを選択しましょう。
キーボード、マウスのカスタマイズ

GALLERIAは、標準構成ではキーボード・マウスが付属しません。外付けできるキーボードやマウスをお持ちでない方は、キーボードとマウスをカスタマイズで追加してください。GALLERIAのゲーミングキーボードやゲーミングマウスは、価格に対して性能が良いと評判が高く、おすすめできます。
無線LANのカスタマイズ

GALLERIAには、標準構成では無線LAN(WiFi)の機能が搭載されていません。インターネットへの接続を無線LANで行うことを考えているのであれば、無線LANの追加も行って下さい。LANケーブルで有線接続する場合には、無線LANの追加は必要ありません。
以上でGALLERIAのおすすめゲーミングPC紹介を終わります!あなたにぴったりの一台が見つかりますように。
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