eスポーツのプロ選手のことは「プロゲーマー」と呼ばれています。プロゲーマーとは、どんな職業なのでしょうか?
この記事では、eスポーツ初心者に向けて「プロゲーマーとは何か?」という疑問にお答えしたいと思います。
プロゲーマーの収入源
プロゲーマーとは、大会に出場して賞金を得たり、スポンサーをつけたりすることで収入を得ているゲームプレイヤーのことを指しています。プロゲーマーが収入を得るには、次のような手段があります。
・大会の賞金
プロゲーマーの大きな収入源の一つは、大会に出場し、好成績を収めて賞金をもらうことです。賞金額はゲームの規模によってことなり、数百万~数億円と幅広いです。対戦方式はチーム戦と個人戦があり、チーム戦の場合はメンバーと賞金を山分けします。
・スポンサーからの支援
ゲーム会社やゲーム関連デバイスメーカーなどが、個人のプレイヤーに対して、大会への遠征費用を支援したり、ゲームに使う機器を提供したりすることがあります。
・プロチームへの所属
eスポーツのプロチームに所属することで、活動費用や生活のサポートが受けられます。サポートの有無やサポート形態はチームごとにことなり、中にはフルタイム給与制を採用しているプロチームもあります。
・動画配信での広告収入
プロゲーマーの多くは、Youtubeチャンネルを持っており、解説動画や実況動画を配信しています。こうした動画に挿入されている広告を視聴者が視聴することで発生する広告収入も、プロゲーマーの大事な収入源の1つです。
ただし、プロゲーマーのみなさまは、必ずしもプロゲーマーだけで稼いでいるとは限りません。アルバイトで生活費を賄っている駆け出しのプロゲーマーもいれば、ゲームと関係のない本業の傍らで活動しているプロゲーマーもいます。
プロゲーマーの仕事内容
続いて、プロゲーマーの仕事内容について見ていきます。
・仕事の種類と生活
大会への出場、ゲーム記事・動画などの情報配信、イベント出演などがあります。実力を上げていくために、毎日のトレーニングも欠かせません。アメリカの医学博士の調査によれば、トレーニング時間の平均は毎日5~10時間だそうです。日々淡々と練習や配信を行い、年に何度か大会やイベントに出場するような生活だと言えます。
・ゲーム種目
eスポーツのゲームは、いくつかのジャンルがあります。多くのプロゲーマーは、一つのゲームに特化して活動しています。
プロゲーマーが多いジャンルとしては、「FPS(ファーストパーソンシューティング)」「TPS(サードパーソンシューティング)」「RTS(リアルタイムストラテジー)」「MOBA(マルチプレイオンラインバトルアリーナ)」「格闘ゲーム」「スポーツゲーム」などがあります。
*それぞれのジャンルを詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
▷ 【初心者向け】eスポーツのゲームジャンル6つの違いを解説
プロゲーマーになる方法
プロゲーマーになるには、いくつかの手段があります。
・自力で目指す場合
プロゲーマーになるには、まず実力をつけることが欠かせません。ゲーム内のランク・トロフィー数などで、第三者に実力を証明できるようになると良いでしょう。実力をつけたら、企業やプロチームの目に留まるようにSNS発信やコンタクトを自ら積極的に行い、スポンサーを獲得していきます。
・養成学校に通う場合
プロゲーマーを育成するeスポーツの専門学校があります。通ったからといって必ずなれるわけではありませんが、専門学校はeスポーツ関連の企業や団体とのコネがあるため、大会やイベント参加の機会が得られやすくなることが大きなメリットだと言えるでしょう。
*以下では、東京でeスポーツが学べる専門学校を4つ紹介しています。
・プロライセンスの発行
2018年2月に発足した「一般社団法人日本eスポーツ連合」(通称:JeSU)では、JeSU公認プロライセンスを発行しています。規約で定められた要件を満たすことでプロライセンスが発行され、JeSUの主催する大会に出場することができるようになります。
*プロライセンスのしくみについては、以下の記事で詳しく解説しています。
どの手段を使うにしても、大切なのは次の3点にまとめられます。もっとも大切なのは、実力があること。その次に、人の目に留まること。その次は、業界内で円滑な人間関係を結べる誠実さ・礼儀正しさ。プロは狭き門なので、すべてを兼ね備えている人が生き延びていける世界だと思います。
以上が、プロゲーマーに関する全体像になります。プロゲーマーについて知りたい方、プロゲーマーを目指したい方の参考になりましたら幸いです!
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